右脳について

右脳と左脳

ここでは右脳の左脳の働きの違いについてもう少し詳しく説明していきましょう。1981年のノーベル生理学・医学賞を受賞したアメリカのカルフォルニア工科大学のロジャー・ウォルコット・スペリーの大脳半球の機能分化に関する研究以降から右脳と左脳働きの違いについての研究が盛んになり解明されてきました。

それ以前までは左右の脳は相互補完するものだと考えられていましたが、これらの研究から左脳には右半身を制御し、右視野を認識する、理論や常識、言語を司る、一般的に人間は左脳を良く使っている。一方右脳には左半身を制御し、左視野を認識する、独創性や感性、記憶を司るといわれています。右脳には左脳に比べ100万倍の記憶能力があると言われていますがその潜在能力を開発できている人間は殆どいないと言われています。

また、脳の働きは職業によっても変わってくることが知られています。ここで非常に興味深いレポートを紹介しましょう。それは将棋の棋士は右脳と左脳のどちらを良く使っているのかと言う実験からですが、将棋とは何万通りものセオリーが存在しています。詰め将棋などはそのセオリーの習得に使われる方法なのですが、これらのことから偶発性よりも論理的な戦略が重要視されるゲームだと言われています。

この実験からアマチュア棋士の場合は将棋を指している間中左脳が活発に動いているのですが、5段以上のプロ棋士の場合は右脳の働きの方が活発化しているのが認められたのです。良く将棋は3手先を読むと言います。プロ棋士の人たちは何万通りものセオリーを右脳の巨大なメモリーバンクから最適な手を瞬時に導き出し、数手先を複合的に考えて指しているのでアマチュアとのこの様な差がでたのでしょう。

この実験はNHKが羽生名人に依頼してテレビの特番で検証して見事に実証されました。またイギリスのタクシーの運転手はロンドンの24000もの網の目の様に張り巡らされた道路から最短の経路を割り出します。ロンドンタクシーの運転手16人に対して調査したところ記憶を司る海馬が普通の人よりも大きく、ベテランになるほど海馬の神経細胞の数も多いということが分かっています。このように右脳は鍛えることで活性化させることができるのです。