右脳のトラブル
アスペルガー症候群
アスペルガー障害という言葉をご存知でしょうか?自閉症とよく似た症状を呈する発達障害です。自閉症は左脳障害でアスペルガー障害は右脳障害と考えられています。
しかし、疾病分類としては自閉症の1種として分類されていて高機能自閉症と呼ばれることもあります。一般的な自閉症との最も大きな違いは知的障害が無いということです。アスペルガー症候群の患者さんのIQテストを実施すると平均で70以上、場合によっては80~100以上のスコアをマークします。
このことからも分かるようにアスペルガー症候群の患者さんの知能はむしろ一般の人よりも高いと言えます。それでは何が問題なのでしょう?それはアスペルガー症候群の患者さんは相手の感情や雰囲気を察することが出来ないため、社会生活やコミュニケーションに支障を来たしやすいという点です。人間は常に相手がどう考えるか?あるいはどう答えるか?を予想しながら会話を通じてコミュニケーションをとろうとしています。
しかし、アスペルガー症候群の人は相手の言葉の意図している部分を即座に把握して自分の言葉を調整するということが非常に苦手なのです。その為周囲からは「自己主張の強いわがままな人」という印象をもたれがちで社会生活の中で孤立してしまいがちなのです。更に社会性についてこの病気の特徴の一つを挙げるとすると「正直すぎる性格」があります。人はコミュニケーションをとる上で常識という名の暗黙のルールに従っています。
しかし、アスペルガー症候群の場合はこうした認識に欠けるため、つい本当のことをずけずけと言って相手を傷つける言動を取ったり、挨拶をする時に使う言葉遣いの使い分けが苦手だったりもします。その為人からは挙動不審な怪しい人と取られたり、相手を思いやらない無神経な人と思われがちです。
また、創造力や想像力にも乏しいことがあり、視覚や聴覚、味覚などの感覚分野が極端に敏感か鈍感のどちらかに偏る傾向もあります。現在のところ有効な治療法は存在しないため家族や知人など周囲の人間がアスペルガー症候群を理解し専門家と協力しながらサポートすることが不可欠となっています。