右脳のトラブル
右脳障害のリハビリ
脳卒中や外傷性脳損傷の治療後に患者さんやご家族が一番苦しい思いをするのは後遺症です。症状としては麻痺をはじめとして様々なものがあります。脳は人の行動全てをコントロールしている司令塔なのです。
したがって脳が障害を持つということは何かしらの行動障害を伴うということなのです。この章ではこういった脳障害後遺症のうち右脳障害の後遺症の際に行われるリハビリについて説明していきたいと思います。右脳は左半身を制御しているので、左半身側に麻痺が残る場合があります。半身麻痺に至らなくても手足に麻痺が残る場合があります。
これを片麻痺と言います。麻痺の度合いは痺れや震えといった軽い症状から、動かすことが全く出来ず痛みなどの感覚が無くなる重度のものまで様々です。軽い症状ならリハビリでほぼ完治まで可能ですが、重度の場合は現状を維持し、残された機能を生かすためのリハビリを続けることが重要となります。右脳障害の場合、空間を認識したり状況を判断することが困難になります。
この症状を「失認」や「失行」と言います。失認でよく見られるのが左側半分の空間が認識できなくなる左半側空間失認です。この状態では左側にあるものが認識できないため、例えば帰宅の際に左側に曲がることが出来ずに家にたどり着けないという事態に陥ったりします。
失行が認められる場合には洋服の裏表や上着とズボンの違いが分からなくなるといった事態が起こります。失認にしても失行にしてもリハビリ病院への送迎や日常生活での様々なシーンでご家族は症状を理解して患者さんに接することが必要です。